「壁の中」から

むかしblogtribeにあったやつのアーカイブ

廃村と甲府1

ブログらしく、旅行記でも。

先日、長野まで旅行に行った。旅行、というよりも「腐った田舎」が大好きだ、という馬(このブログのどっかにコメントつけてる)の発案になる行き先不定のカードライブであって、どこに行くわけでもなく、いつ帰るかも決っていない、ただ、どこかに行くことだけが動機のいわば家出。毎回旅行につきあわされるのは私kingと、天皇フェチの右翼こと「赤いの」、そして幻視社のサイト及び同人誌の表紙を飾っている絵を描いた「画伯」、発案者「馬」の四人。そこへさらに車持ちの「安芸之介」などが加入することもあるけど、今回は四人がメンバー。


「馬」ことパツキンアナーキスト

今回は赤いのの新しい車で走ることになった。ドライバーは赤いの一人。本当は画伯も免許を持っているが、まえに運転したのはいつか、と訊くと、一年前の教習所のテストで、とのこと。ドライバーは一人だけ。

行く先はとりあえず長野県のどっか。場所は忘れた。高速にはすぐ乗らず(ゴールデンウィークのせいで相当混んでいるはず)、同志みちを通ってから中央自動車道に乗る。初狩PAで少し休憩。何かのプラントと富士山が見える。

ずいぶん走って長野県茅野市に到着。九時から出発して、到着したのが午後二時ごろ。何があるわけでもないが、とりあえずメシを食おうと街を探索することになる。駐車場を探し、ビルの地下駐車場を見つける。二時間まで無料、とある。ビルの施設内を利用したら無料、とかではなく、無条件で無料のようだ。駅前なのに。土地の使い方がまるっきり違う。出る時も、本当に無料だった。

「韓国料理専門店 焼肉 揚子江」???

で、茅野市仲町を探索。長野だから信州そばを食おう、という話になりそば屋を探すがほとんど閉まっている。ゴールデンウィークだからか? やっと見つけたそば屋に入るとかなりいっぱいに人が来ている。家族連れが多いことから、たぶん、実家に帰ってきた人たちが昼食をとりに来ているのだろう。案内もないので丁度空いていた席に勝手に座ると、水を持って店員がやってくる。が、メニューがない。テーブルには調味料の他何もない。頼んで持ってきて貰ったところ、皆ぎょっとして後悔したような空気が漂う。ざるそば一枚八百円。軒並み八百円から千円前後の値段設定。天ぷらそば定食だかなんだかが、千六百円。牛丼も八百円くらいする。

で、出てきたそばが、硬い。妙に硬い上に味気ない。あー。

画伯が頼んだ冷やしたぬきそばには、エビ天が載っていた。たぬきそばなのに。
後に、「衣は美味い」といっていたが、「エビはあったっけ?」とも言っていた。

そば屋を出て、近くにあったモスバーガーハンバーガーを買う。

スポーツ新聞を読む右翼「赤いの」。



駅前、「宮内庁御用達」のパブレストラン、「bloody Mary」。
鳥の糞がすごいですね。


その後、当初の予定だったらしい、長野県の廃村、芝平の里にむけて出発。
ネットに廃村になった経過と、その後の様子を報告した文章があった。参考までに。
高遠町芝平地区の民俗

延々と山道を行くと、散発的に家屋が見えてくる。山の奥の集落というのは、どこも道の脇に家屋が並んでいるだけで、いわゆる集落を形成していないものが多いが、ここもそれに類する。いわば道が村の中心。

家はどれも非常に古くて、人が住んでいないように見える廃屋ばかりなのだけれど、妙に人の住んでいる気配のある家もあり、完全な廃村というわけではない。芝平の里、という碑のあったところに一端停車し、犬が吠えたり、人の気配がするなか、多少警戒しつつあたりを探索。

http://www.geocities.jp/gensisha/photo/siba.htm

http://www.geocities.jp/gensisha/photo/siba2.htm

そこからもう少し上ったところに、またしても集落があった。探索しようとして車から降りたが、村を流れる川に架かる橋の真ん中に、不思議なおじさんが佇んでいるのを見つけ、後退。

遠くから見ていたが、何をするでもなく、ただ立っている。おじさん=ビッグブラザー説が提唱され、通説となる。われわれは監視されている!

大きめの廃墟を発見。工事夫たちの寝泊まりのための家だろうか。二階の天井が異様に低い。風呂やトイレの跡、なんかの機械が放置されていた。赤いのが棒を拾い、馬が包丁を拾い、危険人物と化す。

http://www.geocities.jp/gensisha/photo/siba3.htm

http://www.geocities.jp/gensisha/photo/siba4.htm

とりあえず山を越えようと、道をどんどん上っていくのだが、いつしか舗装されない山道になった。起伏が激しく、普通の車ではかなりキツイ道だ。ずいぶん進んだところで、諦めて引き返したのだが、下りも相当危ない。車がよく行き来していたので、それなりに使われている道のはずだが、とても軽く通れる道ではない。

引き返してしばらくドライブ。朝から延々とドライブしてきて、もう十時間ほど経っている。疲れた、と(ドライバーではない)馬が言いだす。ドライバーひとりで何十時間も運転させるのもなんなので、宿を探そうという話になる。が、日帰りの予定で出てきたので、宿の候補も何もない。友人のつてを辿り、いま暇でネット環境がある人に頼んで、安い宿を探して貰う。長野から山梨へ車を走らせつつ、幾つかの候補を挙げて貰い、その場で電話をする。こっからが非常に面倒な話になった。

じゃらん、というサイトで宿の仲介をしているらしく、そこから挙げて貰った宿の予約を取ろうと電話を掛ける。その場で空き部屋があったらしく、予約は取れた。詳しい場所や詳細を訊くには宿に直接電話をかけてくれ、とのことだったので、赤いのが宿の番号にかけ、話を聞いていると、どうやら僅差でもうその部屋は埋まってしまっていたらしい。そのことを折り返しじゃらんに連絡し、もうひとつの宿の候補を探してもらい、それもまたじゃらん仲介のところだったので、じゃらんにかけ、予約を取る。が、駐車場の空きはこちらでは把握していないと言われ、またもや直接宿に詳細を訊くために連絡すると、またもやもう満室なので予約はできない、とのご返答。

その旨じゃらんにかけ直したり、さっきの予約取り消しはどうやら連絡行き違いなのかも知れないので、確認を取るので連絡を待ってくださいなどと言われ、もう一度時間をおいてかけ直すと、やはりダメ。この時点でかなりやる気がなくなり、投げやり気分になったので、もうこのまま深夜ドライブで帰ることに決定。

で、夜走り続けるためにどこかの駅前で飯でも食おうと、午前を反省しファミレスを探す。そこからすぐ近くに駅があったので、とりあえずそこに行くが、とんでもなく小規模かつ、駅前には三階以上の建物がない、という場所で、メシを食えるような所もなく、空いている店もない。

もうひとつ近くに駅があり、ここは赤いのいわく、電車の始発駅だし、特急も止まるのででかい駅だ、ファミレスくらいあるだろう、とのこと。が、さっきの街よりも、さらになにもないうえ、空いているのは電器屋くらいで街は暗い。

甲府市街へ向かう。