「壁の中」から

むかしblogtribeにあったやつのアーカイブ

第三回文学フリマ終了


サークル初結成、即売会初参加だった第三回文学フリマ開催終了。
今回はほとんど告知もなく、著名人がいるわけでもない状況でおおよそ二十部売れました。
買っていった皆様、改めてどうもありがとうございます(とはいっても、ここを見ていない気が)。
六十部ほど持っていったので、三分の一は売れたと言うことで、結構売れたのではないかと思います。告知も特にしておらず、どこかで有名な人間がいるわけでもない状況でしたし。つまり、全く無名の小説同人誌を買う人が、二十人はいたわけです。できることなら何に興味を持って買ったのか訊いてみたいところです。

五部限定で持っていった「後藤明生試論」は、始まって二時間くらいで全部なくなってしまって、やっぱり十部持っていけば良かったと後悔。後藤明生に食いつく人はそれなりにいるみたい。

余った同人誌はメールなり連絡をいただければ販売します。

私もいくつかのブースを回っていろいろ買いました。
以下列挙。
space1「クラヴェリナ 第4号」
中央大学詩友会「空中散歩 創刊号」
早稲田大学現代文学会「早大文学 2223合併号」「リブレリ vol.4、vol.5」
無頼舎「零文学」
文芸白菜「残心」
「幻魚水想記」連作短編の会「喰うことと愛すること」「梨花三月石斑魚愁」「鯉神」「岩魚釜」
(サークル名不明)「エフェメーレ2号」

あと、両隣にいらしたサークルの方に同人誌をいただきました。
というか、自分の同人誌を渡したら、まあ交換という形になって、もらってしまったわけですが。

それぞれ
太平洋プロジェクト
雑誌名は特になくて、130頁ほどの綺麗な本です。
エキゾチックケッタマシーン「Ultra Sonic Bicycle」
文庫サイズでカバー付き、ちょっと凝った小さい本。
ありがとうございました。読みます。

あと印象的だったのは、「幻魚水想記」のブースで買うとき(本が一冊五円だった)、ブースにいる人に著者の方ですかと訊いたら「いや、野田はいま、透析を受けています」と、かるく衝撃的な答えをもらったことです。1940年生まれとのことで、妙に納得してしまいました。
三十分くらいで本人が来ると思います、と言っていたのですが、後になってブースにもう一度行ったら、無人でした。うーん?

商業ブースでは、文芸誌「早稲田文学」を一冊五百円で売っていたのでつい二冊買ってしまいました。ブースの人に後藤明生特集の号は残ってないかと聞いたのですが、ないといわれ、後藤明生の書評と小田切秀雄後藤明生批判が一緒に載っている戦後評論アンソロジーの号と古井由吉の対談が載っている最新号を買いました。

それぞれの感想とかは後日。