「壁の中」から

むかしblogtribeにあったやつのアーカイブ

第三回文学フリマ

もうちょっと早く告知するべきだったのだけれど、十四日秋葉原で行われる第三回文学フリマに参加します。

私と同じ大学の小説書き同士で作った「幻視社」という即席サークルです。サークルのページがありますので、興味のある方は、文学フリマのサイト共々のぞいてみてください。ブースはB−19。

小説創作サークル「幻視社」
文学フリマウェブサイト

●フリマに出す同人誌

「幻視社 準備号 夢見る不健康」
A5判 108頁

実物の色合いは相当変わると思いますが、表紙サンプルです。

私を含めて五人が参加していて、それぞれ五十枚前後の短篇を書いています。
右からリンクしている、ふるたこ氏とM子氏もそれぞれ参加しています。

メンバーについてはあわせて幻視社のサイトを参照して欲しいのですが、以下書き手と内容紹介。

サイトにリンクしているM子氏は佐伯ツカサという名前でよく文芸誌に投稿していて、先回の文學界新人賞の一次選考にも残りました。他にも「あさよむ」という携帯配信サービスで行われている文学賞を獲り、九月には「あさよむ」により配信されました。いまも新作を準備中とのことで、着実に仕事をしている書き手です。

掲載作は酒飲みたちによる妄想トリップ小説、とでもいうべきいかれた小説。

「あさよむ」の佐伯ツカサ 受賞特集頁

同じくリンクしている古内旭氏は村上春樹小林泰三が好きで、かなりのクラシックと映画好き。今回は小学校を舞台にして、子供たちの恋愛と学校の怪談を絡ませた怪奇小説を書いています。

鬼海六道氏は、漫画、ライトノベル、ミステリなどを良く読んでいて、雑誌「ファウスト」のラインに近い読者といえます。作品は、凝った語り口のSFジュヴナイル風青春小説。

音楽の勉強をしていてギターも弾ける毛王記氏は、つねに下ネタと炸裂する自意識を小説にし続ける、豪毅な人物ですが、今回もやはり下ネタ全開で、キョンシーものの怪奇小説がいつのまにか作者の心情に直結してしまう壊れた作品をあげてきました。

私は水に埋もれた街を男が彷徨するだけの小説で、掲載作のなかでいちばん物語が展開しない「遅い」短篇になっております。

今回集まったメンバーは、趣味、読書傾向もバラバラで、書くものもバラバラというまったくまとまりのない始末です。とりあえず書いて雑誌を作ろうという急ごしらえなもので、コンセプトなどもないようなものですが、興味のある方は是非、当日のブースにお越しください。