「壁の中」から

むかしblogtribeにあったやつのアーカイブ

第四回文学フリマ参加報告


今回はデジカメを忘れた私にかわって、エンドケイプさん撮影の写真を使わせて貰っています。

注意!
今回の「幻視社 第一号」において印刷ミスで乱丁が発生しています。
魔法少女テロルちゃん」におきまして、1、2ページが3、4ページの次に来てしまっています。
35ページからの上記作品においては37、38、35、36、39ページ、とお読み下さい。


フリマより帰ってきました。

あとでウェブサイトの方にも書きますが、とりあえず当日の状況などを。
今回は一回Aフロア。正面からまっすぐ入って突き当たりを右、のブースでした。

(顔はやめて!)

差し向かいには去年お隣だった「太平洋プロジェクト」さん。

前回よりはまあ、洗練された店構えになったかなと準備を適当にすませ、見本誌提出に受付まで行くと、一般客の人が、大量に並んでいるのを発見した。凄い数。
で、一般開場とともにその大量の一般客がすべて二階に殺到するという面白い光景が見られた。
隣のブースの人が、「ここ、順路とかあるんですか?」と言うほどに、全員二階に行くわ行くわ。

私はすっかり失念してたんですが、今回のフリマには桜庭一樹桜坂洋というプロの作家の合同サークルがあったのですね。この二人、どういう繋がりかわかりませんが、とりあえず桜庭一樹という人は最近出てきたSF作家として、名前は知っている程度。

最初の方はほぼ全員二階に殺到していたのが、少しずつ一回の方にも人が流れてくる。
まあ、あとは普通に売ってました。

昼過ぎごろに普通に会場を徘徊して、なんかないかなと探して回ったけれど、今回はほとんど買わなかった。金がなかったので、創作小説にはほとんど手を出さなかった。買ったのも、太平洋プロジェクトさんの新刊、沖縄文学特集の「零文学」の二号、中沢けい氏のところでで売ってた「私小説研究」で、後藤明生論と小島信夫インタビューが載ってたもののみ。
あー、もうちょっとかっとくべきだったなー。

途中今回は不参加の毛王記氏が現れる。
チラシを持参して配っていたのだけれど、女性に渡すにはセクハラじゃないかというような内容の代物で、しかも、それには毛王記が幻視社のメンバーだとかは一切書かれていないため、無関係の人が勝手にチラシを配っているようにも思える不思議シチュエーション。

四時まであと数十分と言うところで、「取材」シールをはっつけた男の人が来て、ブースの近くに立っていた佐伯さんにインタビューしはじめた。かなり熱心に(二十分近く?)訊いていて、どうして出店しようとしたか、とか、何をテーマにして書いているか、とか、好きな作家とか、いろいろ受け答えしているのが聞えてきたが、私は売り子やってたので、一応幻視社代表です、とかなんとか受け答えした程度。

閉場時間が近づいて、その記者の人も名刺を渡して帰っていったのだけれど、その名刺を見てびっくり。「赤旗」(確か日曜版)の記者さんでした。
記者さんは私、鬼海、佐伯、エンドケイプでブースに並んだ写真を撮っていったのだけれど、アレ、まさかなんかに載るんですか。まあ、ネタ集めの一環であって、必ずしも載るわけではないんでしょうけど。


(準備号が売切れたところに狩野若芽画伯の絵を置く。「暴動ってステキ。」)

帰りは歩行者天国を適当に歩きつつ、メイドコスプレイヤーとかよくわからんアイドルユニットに遭遇したりしつつ、ITビルの場違いさや、ヨドバシ秋葉の異常なでかさにびびりつつ、和民で打ち上げ。



今回持っていった新しい号は前回に比べて五割り増しの売れ行き。三十部売れました。
準備号を読んだ人が、新刊を指定して買っていったりというのもあって、まことに嬉しい限りです。
エンドケイプさんファンぽい人も何人かいて、名前で即買いっぽい買い方をしていく人もいました。
新刊では毛王記、古内旭両名が不参加なので、彼ら目当ての人が買った後に後悔していないか心配です。

十冊程度残っていた準備号は余剰在庫が完売。
準備号は新刊と併せて買うと実質百円で買えるという価格設定のおかげでしょうか。

当日は私もブログ記事をまとめたコピー本「幻想小説とか読んだ レーモン・ルーセル宇野浩二牧野信一」を十数部持っていって、丁度十部ほど売れました。この取り合わせ、たぶん両方興味があるという感じで買っていった人はいない気がします。どの名前が訴求力を持っていたんでしょうか。


反省材料
小説が今回ちょっと少なくなってしまい、全体的なバランスが良くない。
評論系の比重が結果的に大きくなってしまったが、かといってガンスリクリティークの部分は散漫にすぎる。
少女をコンセプトにしつつも、全体のまとめもしくは総論的なテーマがない。
私の記事が、ブログを流用しすぎ。

うーん、余りにも詰める時間が足りなかったですね。
編集作業をもっと早めにはじめる事と、企画の構成をきちんと練ることが課題です。
そして、評論系の書き手の数がなくて、ほとんど私だけしか書いていないのは何とかしたい。
課題の多さは前号以上です。雑誌を作るのはむずかしい。