「壁の中」から

むかしblogtribeにあったやつのアーカイブ

2004-09-21から1日間の記事一覧

後藤明生「壁の中」・4

●近代文学の分裂この小説(というより後藤明生)が一貫して喚起しようとしているのは、日本近代が「分裂」であったということである。ロシア文学それもドストエフスキーを特に持ち出して示そうとしているのは、ロシアの知識人がヨーロッパの知識を吸収したた…